木の葉に饅頭菊が染められた、アンティークの散歩着です
散歩着は戦前の大阪、船場を主として良家や商家の方々の観劇用などに用いられたもので、着用時期と地域が限られているため、巡り会えるととてもうれしいひと品です
小紋柄にあえて重ねられた文様が、オシャレでかわいらしいですね！
生地は木皮のような地紋の、やわらかな正絹です

全体的にうすい変色とアクがありますが、さほど目立ちません
上前のシミCやスレ汚れEなどうすいものですが、菊の白地にあるため少し気になります
衿汚れAはうすいですが、お顔に近い位置のため着用時少し気になりそうです
右袖の穴Fは小さなものですが、裏地の赤が見えており、やや目立ちます
左胸のシミは抱きジミで、うすく小さいですが着用時に少し気になりそうです
そのほか目立たない程度の傷み汚れがあります
詳細は図と写真をご参照ください（黒字-表、赤字-裏）

古いものですので多少の傷み汚れがありますが、
時代を感じられる意匠をぜひお楽しみください

文：Taoda

*おおよその地色 - HTML code (968362)

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