丸に抽象的な花模様が織り込まれた、夏物　絽綴れの八寸名古屋帯です
意匠に用いられた銀の箔糸が、しとやかにきらめきます
生地は透け感のある、やわらかな正絹です
お太鼓の両端はかがられておらず、トンネル仕立てになっています
また、松葉仕立てになっています

お太鼓柄に薄くシミがありますが、遠目からだとあまりわかりません（傷みの写真１、２枚目）
前柄のシミは濃く目立ちますが、関西巻側（帯を時計回り）に結んで頂くと見えない部分です（傷みの写真３枚目）
締め跡の筋は薄く、ほとんどわからない程度です（傷みの写真４枚目）
詳細は図と写真をご確認ください（黒字-表、赤字-裏）

お太鼓のシミを気になさらなければ、まだまだお召し頂きたい一品です
夏の涼やかな装いをお楽しみくださいませ

文：野間

*おおよその地色 アイボリー